カワイイ実には霊力が!?

橘(たちばな)の実の大きさは直径約4センチ前後でピンポン玉より小さなカワイイ姿をしています。元々、お正月の鏡餅の上にのせる「みかん』は『橘」であり霊果であったのです。

なら橘プロジェクトは何が目的ですか?

古くから奈良に縁のある「橘」を栽培し再生させることによって、橘の持っている「力」を活かした地域の活性化や各地との交流を広げます。また、地域の文化、芸術、産業の発展につくし、日本を元気にする事を目的としています。

橘の木はどこにあるのですか?

現在では、三重県答志島、高知県松尾山、静岡県戸田地区など、ごくわずかの地域で自生しています。貴重なものですので、絶滅危惧種に指定され、天然記念物に指定されている所もあります。同じように、日本のもう一つの柑橘類の固有種であるシークァーサーは沖縄に自生してきたものです。橘は、温州ミカンと同じ仲間にあたります。温州ミカンの原種かもしれないとも言われています。

橘街道とは何ですか?

今から約1300年の昔、奈良の藤原京が平城京に都が移った時、平城京と藤原京を結ぶ3つの道がつくられました。上ツ道、中ツ道、下ツ道と呼ばれ、幅は23mで長さ約20kmの直線の道でした。その中ツ道が、南の明日香村にある橘寺に通じていることから、いつしか「橘街道」と呼ばれるようになりました。その旧橘街道沿いに、橘を植樹しようという活動が始まり、大和郡山市ではすでに300本あまりが植樹されています。将来、街道が橘の並木で連なると、すばらしい光景が広がることと思われます。皆さんも橘をいっしょに植えてみませんか。

橘(たちばな)とは何ですか?

橘は、ヤマトタチバナとも呼ばれ、日本に古くから自生してきた唯一の柑橘類です。今では、多くのミカンの種類がありますが、それらはほとんどが中国などから移入されて改良されたものです。古代の人々は、橘を不老長寿の力を持った木と考えていました。また、その香しい花や葉の香りが愛されて、万葉集などには多くの歌が詠まれています。橘は、今から約2000年の昔、常世の国からタヂマモリが持ち帰ったと伝えられています。京都御所の紫宸殿には右近の橘として、また、奈良では、一部の神社などにも植えられています。今でも、三月のひな飾りには欠かせないものとなっています。

橘は不老長寿の薬なのですか?

本当に不老長寿の薬があるといいですね。残念ながら、橘を食べてもいつまでも生き続けることはできません。しかし、ミカンの仲間はビタミンCを多く含み、少しは若返りの効果があると言われています。昔から橘は漢方薬として使われてきたように、たくさんの薬効成分が含まれているとも言われ、ています。最近では橘が認知症に効くかもしれないということで見直されているということです。

橘の実は食べることができるのですか?

橘の実は、すっぱいので生で食べることはしません。「良薬口に苦し」と言われますが、橘の実にも苦みがあります。この苦みのために、他の甘いミカンが好まれるようになり、橘が忘れられていったのかもしれません。しかし、なら橘プロジェクトでは、プロの方々と創意工夫し知恵を出し合って、味わい深いお菓子などの製品化にチャレンジしています。このたび、橘の香りや味を活かした和菓子の商品化に成功しました。また、橘を使って他の食品など商品化にもチャレンジしていますので、近いうちに新しい味覚を皆様にお届けできる日が来ることと思います。